私が07年1月に手に入れた音源の紹介です。
今月38枚。
多いようですが、昨年のものを整理する中で、こぼれたのが見つかったのも
今月のに入れてしまいました
●A Hundred Birds/ In The Sky
DJ YOKU主宰の関西を中心としたユニット。全然知らなかったのですが、
ITMSで出会いました。クラブシーンがどうとかでなく、総勢30名近くで繰り広げる、
ストリングスも混じった厚い熱い楽曲の数々は気持ちよすぎ!格好良すぎ!
日本語、英語、ベニン語(西アフリカ)、マラタ語(ソロモン)、スペイン語など様々な言語で
展開していく曲たちはすこし民族感もあり、癒されもします。
なんか高尚、そして踊れる。美しいです。
●akemi "ak" kakihara/Ak Trilogy
「東芝在籍中の3枚のアルバムからセレクトしたトラックをデジタル・リマスター。
さらにNYレコーディングの新しい作品を加えた充実の完全盤」だそうです。
全然知らなかったのですが.....しかも少し前の作品ですし。でも....
「Say That You Love Me」をはじめとして素敵な曲が多い。
●HYBRID/I Choose Noise
なんかストリングスがブイブイくるのが持ち味らしく、ゴージャス。
でもテクノなのでアッパーに決めてくれます。ちなみにハイブリッドは、3人組で、
イギリス、ウェ−ルズ南部スウォンジーを拠点とするフュ−チャ−・ミュージックを企てるダンス集団である、
そうです。
●HYBRID/ Finished Symphony
こちらもシンフォニックで壮大な感じがすばらしい!
暗めに始まってビートが乗って来て...有機的なものと無機的なものとの融合加減が絶妙です。
きちんとダンス音楽になってるし。
●Soundz Fresh/ Human Nature EP
誰でも知ってる「Human Nature」のカバー。これはテクノカバー?ハウスカバー?
どちにしろ原曲の良さを大切にしながらうねる味を付けてくれています。

●V.A./Om Miami
紹介文言そのままにすると、「毎年マイアミで春に開催されるハウスミュージックの
一大イベント<WMC>。それにあわせ各レーベルがコンピを毎年制作していますが、
遂に<Om>からもコンピレーションが登場。」とのこと。
これもITMSで購入したのだがいかんせん説明が無さすぎるのが多い。なんとかしてほしいです。
●V.A./ Hotel Costes: Vol.5 - Cinque
「ステファンのホテル・コストシリーズ第5作目」と言われてもさっぱり分からないのですが、
シックでオシャレで聴きやすいコンピ。家で友達が来て飲んでいる時なんかにお勧めですね。
あ、ドライブにも。
●The Shanghai Restoration Project/The Shanghai Restoration Project
これなんてITMSで購入したもののまったく詳細がわからない最たるもの。
内容がいいだけにくやしいです。
まさしく「1930年代の上海ジャズバンド+クラブサウンド」という感じで。
ボーカルをフィーチャーしている曲が多く、すごく聴きやすい。
個人的には「Peace Hotel (What Is Love)」「Pearl Tower」が大好き。
「Peace Hotel (What Is Love)」は元々流麗なメロディで別にサビで中国楽器
入ってこなくてもいいんだけど、でもまたいいアクセントになってる。
「Pearl Tower」は男性ボーカルもの。でも美しい。
切ない民族楽器にヨーロッパのポップスが合わさったようで。
とにかく全体的に質が高い。幅が広いんだけど、きちんと全曲通してのまとまりもある。お勧め。
●V.A./ Perfect Strangers "Hard Techno"
「Next Transmission 01」のシングルが気に入ってこれも購入。
タイトルにもあるように全体的に固いテクノ。でも奥深くて気持ちよくさせてくれるのが
揃っています。車でかけると同乗の人は大抵嫌がりますが、一人で爆音で走るには最高。
●久石譲/イメージ交響組曲 ハウルの動く城
あの『ハウルの動く城』のイメージアルバム。久石譲氏が手がけているものの、
宮崎監督からのメッセージ、資料をもとに久石がイメージしたオリジナル書下ろし作品とのこと。
雄大で繊細な久石氏のメロディー、アレンジはさすが。
サントラと比べてみるのも面白いかもしれません。
●葉加瀬太郎/交響詩「希望」Symphonic Poem "Hope" - EP
仕事でなんかこんなのないかな〜って探していたところ見つけて気に入った一枚。
ゲームしないし、いつもはクラシックよりの作品なんて聴かないので詳しくないのですが、
「ファイナルファンタジー」はさすがに知っております。昔はやってたし。
そしてそのメイン・テーマ。結構ポップなんですが、なんかッFFっぽい。
言葉悪く言うとベタだけど(失礼)、すごくいい。
●King Crimson /The Compact King Crimson
初めて聴いた。大槻ケンヂ氏のエッセイでよく名前も目にしていたし、
音楽好きの端くれとしてその名前はもちろん知っていました。でも初めて。
「プログレ」がなんなのかもわからないけど、思わず手に取っておりました。
いつも聴かないものを聴いているのはきっといつも聴いていたようなものが
つまらないのになっているからでしょうねぇ。
で。1曲目「Discipline」はいつボーカルが入ってくるのかと思いきや、インストだった。
なんか初期のテクノ聴いてる気分ですごくいい。
「Thela Hun Ginjeet」はなんか空耳を誘発する感じ。
まぁこういうベストは時期もバラバラだし、彼らみたいな曲が多いひとたちにしてみれば
1曲ずつ集められても不本意なんだろうなぁ。そしてまた昔すごい、のを
今聴いてはすごさ1/3ってもんだし。聞いた感想。なんかインストが良かったです。
ボーカルものは僕のカテゴライズ的にロックにすんなり入ってしまいました。
●エレファントカシマシ/ sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜
「青春」をキーワードに選ばれたコンピ。いやぁ切ない。未だにぐっとくる曲ばかり。
青春時代に聴いていたからか、いまだに青春だからか。(笑
久しぶりに「今宵の月のように」を聴いたが今でも全然はまる。僕の「いつの日か」はいつか。
●S.O.L.A.R./Faith for My Mind
全然知らなかったのですが素晴らしい。
1曲めの「Faith for My Mind」のフルートで始まるイントロからきた。どこかこうジャズ的要素も
包括したこの種のソウルミュージックは大好きです。
ITMSで購入したのですが、カテゴライズはジャズなんだけどね。そう考えると逆か。
なかなか高度な技術に美しいボーカルワーク。聴きやすいけどスピリチュアルなものも感じる。
●Whitney Houston/Love Whitney
ホイットニーのバラード集。「I Will Always Love You」が有名ですが、
僕は圧倒的に「Saving All My Love For You」。これ、僕の洋楽ベストコレクションを作るなら
必ず入ってくる傑作です。いつ聴いても涙腺が緩む。
当時小学生でアメリカに住んでいましたが、なにかときつい日常を救ってくれた
1曲。ラジオから毎日のように流れてました。そうでなくてもいい曲だと思うけど。
●AWICH/Inner Research - EP
全然しらなかったのですが(最近そういうの多いなぁ、勉強不足です)、なかなか実力派だね。
声に若さが出てしまっているけど、「Inner Research」なんかは曲もいいし、面白い。
「Eros」もいいトラック。メインストリームでもなく、オリジナル感溢れてます。
これからが楽しみです。次また聴きたいですね。
●THE CORONA/淡々と煌々 (DJ Mitsu the Beats remix)
すみません。これもよく知りませんが、やっぱDJ Mitsu the Beatsとなれば聴きたいもの。
彼特有の浮遊感あるトラック。ジャズ感少なめですがものずごくクール。
でも人の香りがする。すごいよな〜。で、しらなかったTHE CORONAだけど
すんごく癖の強いけど癖になる女性ボーカル。いつもの彼らは民族感強いんだね。
ライブで酒片手に聴きたい。
●I-dea/Self Exprssion
少し前から有名だったI-dea。どうもこのへんの方々が」あまり得意でない僕としては
なかなか手にとらなかったのですが、より面白いものを求めて。
「毒立毒歩 Featuring 漢 & DEV Large」「Ultimate Love Song Featuring Monev Mils & 漢」は
聴きたかったし。トラックは艶のあるストイックさ。
個人的には好きなフリックが参加してる「やまびこ44号」とか、「真心眼Form1.2 Featuring
Lunch Time Speax」、びっくりしたフロウの「暴風雨 Featuring 降神」が
好きです。Seedaはうまいとは思うけどすぐ飽きちゃうんだよなぁ。
あらためて日本語HIPHOPで面白いとされるものが、僕が面白いと思うものから「ずれた」と思う。
まぁ僕が年取っていっているんだろうけど。
●降神/ 降神
異能集団Temple Atsから。志人、なのるなもないの2MC。
下の各々のソロは好きじゃないみたいなこと書いてますが、これはいいです。
全体的に詩情と私情が溢れていて、トラックもアブストラクト感強いけどネタ感もあって。
僕なんかにはソロよりこっちの方が聴きやすい。でも大好きじゃないかな。
どんなに次世代を支えるうんぬん言われても新しいの出ても試聴ですませそう。
THINKTANKとかのアブストラクト感大好きなんだけどなぁ。HIPHOP特有のある種の「ヤバさ」を
アブストラクト感には特に求めていくんだけど、THINTANKの方が素でそれが溢れてる。
こっちはそれよりもなによりも嫌みな自意識が手前に来ている感じがするんだよなぁ。
●志人 / 玉兎/Heaven's 恋文
降神の志人の1stソロアルバム。下のなのるなもない、同様歌いがちな斬新フロー。叙情的な詩。
「LIFE」なんかを聴くといいけど全体的にはアブストラクトで芸術家肌なのがいまいち好きに
なれません。あらためて日本語HIPHOPで面白いとされるものが、僕が面白いと思うものから
「ずれた」と思う。まぁ僕が年取っていっているんだろうけど。これ書くの今回2回目。
●なのるなもない/Melhentrips
降神のなるなもないの1stソロアルバム。歌うようなフロー。詩的な歌詞。いやリリックと言うべきか。
でも思わず歌詞と書きたくなるような。アングラHIPHOPのきっと中枢を担うんだろうと
思わせる新しさは確かにすごいです。「shermanship」はいいと思うし。
でも僕はおっかけないかな。わかりやすくなりすぎたようなヒットチャートに乗るHIPHOPも
好きじゃあ無いけど、アブストラクトに寄りすぎたものも好きじゃない。
でも「自分たち」であればHIPHOPとして優れてると思うのでいいよね、色々な人がいるのは。
●アルファ/Sushi Bomber
「ガンバリスギDEナイト」「アサガキタ」「Speed Star」収録。
相変わらずの音世界の中でハイテンションで走り抜けていきます。
気がつけばかなりオリジナルなスタイルと位置に定着してますよね。面白い。
この路線究めて欲しいですなぁ。
●Mr Itagaki A.k.a. Ita-cho/It's My Thing: Eat Meat To Thebeat Productions
Ita-choのアルバム!NITRO周りからK.O.D.P.、それ以外にもSHING02、Tina等
贅沢なメンバーが参加。いやいや贅沢。
下世話感(褒め言葉)もあるけどかっこいいビートたちの上での競演。
なかなかの聴きごたえです。でも、なんか飽きてしまうのです。なんでかなぁ。
MURO絡みの新しめのアルバムもそうなんだけど。熱さが足りないような....。
いやそれは、がなるとかBPM速い曲がいいって事じゃないですよ。
ここ数年聴き込んで聴き続けられるアルバムがほんとに少ない。
これって低迷の理由と大きく関係すると思う。
●Lil Sci/ Hit Me - EP
People Under The Stairs、Lightheaded、Giant Panda等が所属している西海岸のレーベル、
Tres Recordsから。Tresだとは知らなかったんだけどいいです。シングル曲の「Hit Me」よりも
個人的にはカップリングの「C.U.」が好きです。淡々と刻むベース。シンプルなビート。
その上を独特な掠れ具合のラップが乗ってます。
●Snoop Dog/Blue Carpet Treatment
ゲストにはStevie Wonder、Dr Dre、Ice Cube、Game、Brandy、R Kellyらと超豪華。Proもすごい。
まぁいつもの事ですが。僕がこの人をいいなぁと思うのはやはり声質とフロー。
もうイヤらしくないですか?おじさんなのに。そしてそれがかっこいい。しかもものすごく不良臭い。
この独自の色気を味わう為に僕は買うのです。
まぁいつも最前線のビートが入ってるとかもあるけど....でも色気の勝ち。僕の中で。
●Cuban Link/Chain Reaction
聴けば誰だか分かるラッパーってそんなに多くないと思う中で、Cuban Linkはわかる。
上のSnoopもそうだけど。これは彼の2nd。元々「Still Telling Lies」が好きだし、
Wade Watersの名曲「Rock Solid」で久しぶりにちゃんと聴きたくなったので購入。
トラックとかはあまり好きでもなかったけど、上記の理由で手にしているので満足。
●Coppershot/Issues
シカゴで活動しているラッパーのLongshotとプロデューサーのCopperpotによるユニット
Coppershotのデビュー・アルバムとのこと。ほほう。知的で繊細だけどネタ感強いトラック。
これ日本人も好きでしょ。1曲目の「Forgive Me Ft. KRS One, Akbar & KB」が
頭一つ飛び抜けてよい。でも全体的にシンプルだけどきちんとビートとラップで勝負っていうのが
伝わって来ていい。IQ高し。
●Peanut Butter Wolf/Best Of
なんか似たような名前の太っちょボクサーいるよな、位に思っていてノーチェックだった事を
恥じさせる素敵なベスト。Lord Finesse Remixなんかもあるけどすこし昔のD.I.T.C.っぽい。
ストイックでクールでジャジー。暗めですよ。でもはまりますよ。
やっぱりキチンとしたワンループものは好きだ!
●Little Brother/Minstrel Show
有名な9th Wonder所属。Jay-Zやデスチャのプロデュースなんかしてますね。
彼の得意はソウル感あるネタ使い。でそんなソウルバカっぷりは発揮されています。
1曲1曲は悪くないんだけど、なんか印象が均等で飛び出ない感じ。いや悪口のようだな〜。
そんなことないですよ。ソウルネタ好きの人は是非。コモンの「BE」より下世話な感じかな。
●Kollabo Brothers/For My People
フィンランドのプロデューサー&DJからなる二人組。これまでにソロやKolabo Bros名義、
変名など様々な形で作品をリリースしているらしいですが、僕は初めて聴きました。
Craig G、Donald D、Tim Dog、Grandmaster Caz、Palis、Diamond D(!)ら参加。
シンプルだけどループ感を大切してる音作り。いやぁかっこいい。
ベースラインで魅せる曲や、アタックが強い曲....とにかくHIPHOPが好きなんだなぁってのが分かる。
美学に溢れてますよ。お勧め!!
●Ua& 菊地成孔/Cure Jazz
両方ともすごい実力の持ち主であるが、組むとは思わなかった。
スタンダードナンバープラス、オリジナル楽曲。悪い訳が無い。でもスタンダードナンバー歌ってるけど、
ジャズジャズじゃないよ。とはいえポップスに偏っているかというとそうでもなく。
UAに寄るところ大きいと思いますが、独自の世界。
●J.J. Johnson, Kai Winding, Bennie Green, Willie Dennis/4 Trombones
J.J. JohnsonとBennie Greenは持っていて知っているものの、他の二人は聞くのが初めて。
とはいえ4台も揃ってしまうとトロンボーンをそこまで聴き込んでいない僕は
4人を判別不可能でした。できなくても十分楽しいんだけどね。トロンボーン独自の低くくぐもった感じで
ぶいぶい乗っていきます。テンポのいいスウィングしたのもいいけど、やはりなんかこうバラードがいい。
低温で耳元で語られているかのような。酒がロマンチックにおいしくなる一枚。
●Ben Webster/Soulville
オスカー・ピーターソン・カルテットとともに。なんというんでしょうか、聴き慣れると、
一聴してわかる音。ちょっと乾いた暖かい感じ。全体的にリラックスしてスウィングしてる一枚。
●Miles Davis/The Musings Of Miles

●Miles Davis/Fat Time
Miles Davis trumpet
Mike Stern guitar
Bill Evans sax
Al Foster drums
Mino Cinelu perc
Marucs Miller bass

Recorded Live in Shinjuku Nishi Guchi Hiroba, Tokyo October 4th, 1981
●Miles Davis/Sketches Of Spain

●Miles Davis & Quincy Jones/ Live At Montreux
Miles Davis/You're Under Arrest
80年代マイルスで気に入った一枚です。ファンの間ではポップだとか色々言われてますが....。
でもマイルスの「Human Nature」なんて聴きたくないです???
これはかなり丁寧に元のメロディなぞっていて、逆に興味深いです。
そして僕の一番のお気に入りはやはり「Time After Time」。く〜〜〜っ。
ミュートでリラックスして聴かせてくれます。69〜70年あたりが一番好きな僕ですがこの辺もいい。
いやマイルスはいつでもいいのだね。ええ。